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【試行錯誤のエステ、気合いと根性の組み立て】

【step1.まずはボディの入手から】

 最初は体作る予定はなかったんですけどね。でも、まっしろの状態から鼻筋削って、メイクして、きちんと『顔』になってるのを見るとどうしても愛着湧いてきちゃって。千歌さんを生首状態にしとくのもあまりに寂しい。

 かと言ってヤフオクに出品されているボディは高額で手が出ない。(と言うか大抵、普通肌だし)どうせ組み込むのなら、ポーズのつけやすさ、ゴム通しが楽であることからも可動ボディにしたい。あーでもない、こーでもないと考えてる間に時間は流れて2002年年末。ふとしたことから(短編小説が一本売れまして)臨時収入が入りました。

 「これでチョコさんのカラダが買える!」(誤解を招く表現。売れたモノがモノだけに洒落にならんて)

 ってな具合で年末の帰省にかこつけて銀座「天使のすみか」を訪れ、半分舞い上がったまま(暖房きいてたし)美白シリーズでボディ一式、買いそろえてしまいましたことよ…。新宿「天使のすみか」秋葉や池袋のSRと異なり、パーツやドールアイは表だって並べていないお店だったので(生々しいからか?)お店の方に何度も、何度も表と裏を往復していただくことに(Sカンはないですかーとか、宅配便で送ってください、とか…ほんと、その節は御迷惑をおかけしました)

 選んだパーツは「洋装用可動ボディ」「ノーマル腕」「ノーマル手首」「ノーマル足首」「ロング脚」いずれも美白仕様。組み立て用に自立キットも購入、しめて5万3800円……ほぼ一人お迎えできますな。頭が1万2800円、ドールアイやウィッグの値段も含めると13SDもお迎えできてしまいます。やっぱパーツでそろえると高くつきますな(^_^;) 


【step2.とにかく削れ、『指が折れるまで!』】

 一番手間のかかるヘッドがもう出来上がってるから楽かな、と思ったんですが…パーティングライン除去作業があったんですねえ(笑) しかも腕パーツや脚パーツに到っては関節の部分に板ガムはり付けたみたいなでっぱりがあって、このまま組める状態ではありませんでした。(古い金型使ったんじゃないかとはお友達のコメント)

 おおまかにカッターで切り取ったらあとは丸くなるまでひたすらセラカンナで削る、削る、削る……。
 何がいいってセラカンナの場合、彫刻刀やカッターナイフに比べて一度に削れる量が少量だってことでしょうか。切れすぎるってことがない。気長にぞりぞりやってけばある程度なめらかなラインができあがるとゆー訳です。

 とにかく今回は関節を「きっちりハマる状態」にするまでが一苦労でした。太ももの大きな球体と脚パーツを接着したら隙間が1.5ミリほど空いちゃうし(;;)タミヤのエポパテで埋めましたわ……。まーその、このガレージキットを組む時のような試行錯誤もパーツ買いならではのだいご味と言えましょう。(この手間がいらないだけでもフルチョイスシステムって便利なんだなあと思いましたわ、ほんと)

 関節がなめらかになってくれたところでようやくお肌のお手入れ。段差をセラカンナで削ったらバリが消えるまでひたすらスポンジペーパーでこする、こする、こする…。指や肩が痛くなりますがそれでも笑美さんのエステやった時よりは道具類そろえてあったので格段に楽でした。(実は紙やすりだけで消したのです、笑美さんのバリ)

 ようやくすべすべのお肌になったところで、つや消しクリアースプレー(手芸屋さんのトールペインティングコーナーで購入したマットフィニッシュスプレーを使用)でコーティング。美白のSDはしっかりコーティングしとかないとお肌が黄ばんできてしまうので、二重にコーティングしました。露出の多い腕と脚はさらに念入りに4重に。

 自立キット付属の型紙にあわせて皮を張り(接着剤がイヤなにおいのしない、クリアーなやつで使いやすかったです)1日乾かして固まったところで…いよいよ組み立てです。

【step3.ファイト一発ゴムを引け!】
DSCF0021.JPG(図1)

DSCF0022.JPG(図2)

futa.jpg(図3)


 
今回はSカンのかわりにこれを使いました。オンラインショップ「みれのドールサプライ」で購入したスプリング式のフックコネクターです。(図1)

 カギになってる部分にテンションゴムを引っ掛けると、スプリングがうにょーんっと伸びて……(図2)
 輪っかの一番大きな部分がSDの首の穴に引っ掛かって止まる仕組みになっています。(図3)
 これで首のところでテンションゴムが固定されるので、自由に頭の蓋を外してドールアイの交換ができると言う訳です(^^) そう、ニューメイクverのスタンダートSDやミニSD、13SDのように。
 大小あわせて5つセットで400円(送料別)。2番目に大きい36ミリのコネクタを使いました。スプリングのびる分、ゴムに緩みが出てるので若干短かめに調節しとくのがコツです。(逆に言うと「うわ、きつすぎたか」ってくらい引っ張ってちゃってもどーにかイイ具合にゆとりが出てくる訳だ)

 ゴムは胴体と脚を自立キット付属のゴムを。(いやもう硬いこと硬いこと…引っ張るのにえれぇ苦労しましたわ)腕の組み立てには「みれのドールサプライ」の1/8イーブン(ほどよい硬さで引っ張るのも割と楽)と言う少し細いゴムを使用しました。
 現在は腕を組むだけなら1/9スキャント、体と足を組むのなら別メーカーのゴムの3ミリでもいけるんじゃなんじゃないかと思います。

 結果は、腕の関節がが「きしっ」と気持よく引き締まり、デフォルトのテンションゴム2本どりで腕を組んだ笑美さんの時より腕の上げ下げが自由になった感じです。ポーズの幅も広がりました。

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